
漁師一家
三好丸船長・次男 三好政浩
生まれてから目の前に海があることが当たり前で、他の仕事をするなど考えたことすらありませんでした。当たり前のように漁師になって、三十歳で船を持ちました。船の名前は「三幸丸」です。
ここ、赤碕の海と生きています。そして、時に厳しい、時にやさしい自然と真摯に向き合いながら暮らしています。
昔から伝わる馴染む味。
烏取県琴浦町で代々漁師を営む三好家。生まれたときから目の前に海がありました。漁師伝統の加工品は、昔から母が家で作っていました。「やっぱりうちのはうまい!」思わず唸ります。磯の香りが強く、目を瞑れば凪の海が見える。余計なものは何も足さない、だからその分味が際立ちます。


兄は潜りの達人です。
御崎港周辺には、非常に栄養豊富できれいな海が広がっています。これも鳥取県のシンボルとも言える標高1729m大山のおかげです。大山は豊かな森林をたたえ、山に降り注いだ雨水は自然に濾過され海に注ぎこまれます。きれいな水でありながら、豊富な栄養素を含んだ水は海を豊かにしています。
美しく豊かな海では様々な海藻が育ちます。それをエサとして魚介類の生態系も非常に豊かなものになっています。
長男は、潜りの達人。日本海の荒波でもまれながら育った海藻類を採ってきます。あおさ、わかめなど、海の中で「これだ!」というものを見極め、丁寧に収穫しています。
海の男の繊細な仕事
兄は、幼い頃より父と出かけた海を愛し、その幸と触れ合ってきました。
素潜り漁を得意とし、良質で最高のものを選別します。少しでも傷んだところは丁寧に取り除き、その後乾燥させていく。地道な作業ですが決して手を抜きません。それが海の男のプライドです。そして、鳥取の郷土の味を作っている、という信念があります。


継続できる漁業を
ポリシーは『本物を届ける』こと。代々漁師に受け継がれた手法で『愛する海が育んだ幸を沢山の方に味わって頂くこと』が漁師三好の願いです。美しい海を残し、継続できる漁業を一家で心がけています。