
やまぐちくんのお野菜
2010年、生まれ育った地を離れ、鳥取県八頭郡智頭町で農家になりました。
自分はどういう野菜を作りたいか?自分自身がこういう野菜を食べたい!という思いを大事にしようと試行錯誤して、在来種・固定種・できる限り自家採種した種を蒔き、安心安全なお野菜とお米を育てています。
山口 敬司・裕未
栽培のこだわり
土づくりを一番大事にしています。
やまぐちくんの畑は、栽培中に肥料をやらなくてもいいように、土づくりを一番大切にしています。作物が種をつけるまで本来の力を引き出し、成長が持続できるように作物の生命力を手助けしているような感じです。
畑には落ち葉や腐葉土を近くの山からもらって入れたり、平飼い鶏の鶏糞を土づくりに利用しています。堆肥も与えすぎないように量を考え、その時の土の状態を見ながら入れています。



栽培のこだわり
種を採り、翌年へ繋ぐ
できる限り、育てたお野菜から種を採り、翌年にその種を蒔いて育てているのも、私たちの畑の環境に順応し、無理なく育つお野菜が収穫できるためです。
収穫したお野菜の味も、野菜本来の濃い味となっている気がします。地域の素晴らしい環境を壊さないよう、また、お野菜の育つ本来の力を見守りながら、できる限り自然い近い環境をイメージして安心してお召し上がりいただけるお野菜を作っています。
農園のある場所
空気、水に恵まれた環境
鳥取県の東南にあり、町の総面積の9割以上が山林。杉で栄えた町です。周囲は1000メートル級の中国山脈の山々が連なり、その山峡を縫ったように流れる川が合流し千代川となって、日本海に注いでいます。
やまぐちくんの畑は、その源流付近の標高400メートルの地域にあり、寒暖差がはっきりとした四季、空気も水にも恵まれた環境にあります。



やまぐちくんの畑
生き物たちと共存する農業
除草剤で草を枯らしてしまうと厄介者の雑草はなくなってくれますが、虫のすみかもなくなってしまいます。
虫は賢くて作物を植えた直後にその作物を好む虫がやってきます。例えばアブラムシがいたとします。そしてその虫を食べたいテントウ虫やカマキリがやってきます。そんな虫たちを食料にしているカエルもやまぐちくんの畑にはたくさんいます。
やまぐちくんの畑
自然の循環を感じる畑
自然の循環をこの畑で感じていると、虫やカエルが苦手だった私も、葉っぱにじっととまって餌となる虫を待っているカエルが可愛くて大好きになりました。やまぐちくんの畑には、そんな自然な食物連鎖が広がっています。


私たちの思い
手間もかかり不安定な面もありますが、野菜は食べた人の栄養となり、体を作る大事な役目があります。だからこそ、これからもこのスタイルは変えず、野菜作り、米作りをやっていきたいと思っています。
【とりのひとスタッフより】山口さんは、認証は取得されていませんが、化学農薬・化学肥料・除草剤を使わずにお野菜を作っておられます。とりのひと基準に合わせ、安心安全な食づくりに取り組まれている、とてもまじめな生産者さんです。