
明治時代から続く農園
岡崎ファーム
鳥取県東部、柿の名産地にある「岡崎ファーム」は、明治時代から続く4代目の柿農家です。
園主・岡崎昭都は、祖父が柿を真剣に育てる姿を見て、「100年以上続く果樹園を、ここで終わらせる訳にはいかない」と思い、一念発起し就農を決意しました。鳥取砂丘へ続く清らかな源流のひとつ、扇ノ山の麓で、約750本の柿の木を育てています。
園主・岡崎昭都
有機質資材で土づくり
生き物や微生物に分解され、ふかふかの土壌
柿が健全に育つために、土づくりは欠かせません。肥料は地元の牛舎からいただいた牛糞堆肥と有機ペレットを施します。
一年一年、柿の枝、葉、刈った草、堆肥が積み重なり、生き物や微生物に分解されて、ふかふかとした土壌に生まれ変わります。


病気がつかないよう日々畑の管理を手掛けています
美味しくて甘い柿の実はもちろん、柿の葉も幹も虫は大好きです。私たちは虫が大発生しないように、また病気がつかないよう日々畑の管理を手掛けています。除草剤は一切使用しません。柿の木が休眠する真冬に、一本一本高圧洗浄機で柿の皮を剥き、木に虫が入るのを防いでいます。
最高の瞬間を見極める
柿をぎりぎりまで木についた状態で追熟
1年がかりで手をかけてきた柿の実をお客様にお届けする大切な収穫と出荷作業。柿をぎりぎりまで木についた状態で追熟させ、柿が最高に美味しい時期を見極めます。収穫は色付きや手で触れたときの熟練の感覚で確かめ、食べ頃に合わせてお届けします。



柿一筋、岡崎ファームの冬
技術が必要な剪定作業
収穫が終わった冬。葉が落ち柿の木の成長が静かになる冬の間、木の形を整え来年の準備をします。来年の収穫に大きく影響するため、とても神経を使います。凍てつく寒さの中での作業が続きます。
休む間もなく、摘果や草刈り
良い柿を作るために、できること
5月からは、収穫時に実をつけすぎないように、花と実を落とします。ついた実をそのまま育てると、株が栄養を消耗してしまい、翌年には実がつかなくなったり全体的に実が小さくなります。そのため、手作業でより良い実を選別しながら摘果していきます。根気の必要な作業です。
また、休む間もなく草刈りや水やりなど、柿畑での作業は続きます。



地域と共に
里山の風景を残したい
今後高齢化が進み、果樹園を手放す農家が増えていく中、自分の力量に合わせて地域の人たちに大切に育てられた果樹園を引き継ぎ、管理・再生していくことが今後の目標です。
冬に葉を落とした柿の木が、朱色の実をつけ、一面に広がる風景は、八頭町ならではのずっと残していきたい風景です。これから後も、ずっとこの美しい光景がみられるようにしていきたいです。